硝材とコーティング
レンズ
広島電鉄荒神橋橋梁
レンズ 硝材について(ゴロゴロ大師)
広島電鉄荒神橋   広島市南区  2023/08/06


ひろでん1000形      岡山城内堀
荒神橋           城下電停
(広島市南区)        (岡山市北区)

コーティング
  東京光学の3群4枚の210/5.6と 同150/4.5など主に使っていた頃.東北の帰路,
  機材を背負って板橋の東京光学の前を通り通り掛った.受付に来意を告げ応接間に通された.
  扉が開いて入って来られた方が「私が設計しました.ただ私は使ったことがないので...」

  「何をお使いで」と尋ねるとREではなく他社の一眼レフの銘を答えられるような人だった.
  同社の大判用レンズは3群4枚と4群6枚の2通り発売中だった.6X9用も作っていたが,
  分解能,コントラストとも大判用が秀逸で,2本の感想と私的な不満に耳を傾けて下さった.

  150mm/4.5,210mm/5.6が,遠景に用いるとスイング手順が多少異なること.
  鉄橋の鋲などをルーペで見ると150mmの像面湾曲が210mmのそれよりが顕著なこと.
  異なるF値、画角の差を勘案しても使い勝手に違いがあるとの意見をユーザーとして述べた.

  2本の口径比,使用画角から設計通りで本家のテッサーより明瞭,コーティングなどの行程,
  3群4枚から4群6枚に2群増えることで,反射処理工程が格段に難しくなること等,等々,
  収差のバランスなどについて直に伺うことができた.貴重な時間を割いて貰った昔日の記憶.

(上記210mm,150mmの名称にLFを冠していたか,たぶんなかったように思う.)

次ページ ▼